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ハンドシェーク

17歳からの紛争解決学ワークショップ

シリーズ和解学の成果と現代世界への貢献

​主催

早稲田大学和解学創成プロジェクト

日時

2023年1月28日(土)・29日(日)

​会場

  • 早稲田大学早稲田キャンパス3号館602号教室(1/28午前)

  • 早稲田大学早稲田キャンパス3号館201号教室(1/28午後、1/29午前)

どうすれば争いを止められるのか

  • 「もっと分断が必要だ。」郭晃彰

  • 「分断を煽るのなら、それを回収する責任がある。」仲本和

  • 「境界を溶かす。」平原依文

  • 「そもそも境界を引いたのは誰だ。」狩俣日姫

  • 「国民のような目に見えない巨大な集団を個人の心の中で想像させているものー共有された記憶と感情ーに目を向けよ。正義と秩序のダイナミクスも大事。」浅野豊美

  • 「取り残された人々、忘れられた人々の声を届けるために分断や境界を意識することは大切だ。しかし、和解・平和のためには、顕在化した分断や境界を乗り越えるための対話が欠かせない。」上杉勇司

集団間の分断を意識することで、自分、相手、取り巻く社会構造や関係が初めて見えてきます。そのうえで、分断を乗り越える(境界を溶かす)のが大事なのです。

 

多数派として無意識のうちに構造的暴力に加担する人々が、分断や境界を意識しなければ、その構造的暴力の被害を受ける弱い立場や声が小さい人たちの痛みは、気づいてもらえません。

 

非暴力運動を推進したガンジーやMLキング牧師が、それでも「抵抗」することの大切さを主張しているのは、抵抗を示すことで、多数派として知らぬ間に抑圧の構造に加担している人たちに「気づき」を与えることができるからです。気づきから対話が始まるのです。そして、その対話の方法を考え合うことが。本イベントのねらいです。

​参加事前登録(無料*)

*​レセプション・ランチに関しては、別途参加費が必要です

​登壇者

DAY 1

​第一部 対話型座談会

1月28日(土)10:00-12:00 (9:40開場)

3号館 602号教室

新刊『どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学』を材料に、紛争と和解の力学について、著者と領域代表、そして評者を交えた対話型座談会を開催します。争いは暴力で解決できるのか、争いの「正義」とは何か、世界の平和はどうすれば守られるのか、市民として国民として私たちはどうすれば争いを止められるのか 、の4点について、若い世代のオピニオンリーダーたちと対話を重ねます。


平和は大切です。どうしたら暴力(平和を壊す脅威)は回避できるのか。そもそも、壊れてしまった関係は、どうしたら元に戻せるのか。個人の関係修復と集団間のそれは、どうことなるのか。政府間ではなく、国民間の平和を作り守る上で、大切なアプローチを、これまでの平和学習では、十分に伝えてこなかったと思います。市民を含めた普遍的平和をつくるために必要な考え方や取り組みを、座談会の出席者たちと語り合います。

​グラフィックレコーダー:山岸あゆみ(イラストレーター)

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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座談会登壇

仲本 和

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座談会登壇

浅野 豊美

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座談会登壇

平原 依文

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​座談会登壇

上杉 勇司

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座談会登壇

郭 晃彰

​第二部 対話型ワークショップ 
第1セッション「争いは暴力で解決できるのか」

1月28日(土)14:00-15:00 (13:40開場)

3号館 201号教室

対話型座談会のふりかえり。第三者として紛争を客観的に分析することを促す紛争解決学。そこでは仲裁者として紛争の解決を当事者に促します。しかし、和解学が示唆するように、自分が利害関係にない第三者であるという理解が誤解であることもあるのです。紛争の構造のなかで自分がどういった立ち位置にあるのか、当事者と自分との関係性に自覚的になることが求められます。戦争や内戦に陥っている社会では、国家の役割が平和のためには重要になります。それでは、日本の場合はどうだろうか。沖縄県民にとって日本政府は、どう映るのか。沖縄県民の望まない米軍基地を強いる日本政府や国民一般は、不当な暴力を彼らに強いているのか。本セッションでは、このような点を考えていきます。

​グラフィックレコーダー:山岸あゆみ(イラストレーター)

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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​ファシリテーター

仲本 和

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冒頭問題提起

上杉 勇司

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冒頭問題提起

小山 淑子

​第二部 対話型ワークショップ 
第2セッション「争いの「正義」とは何か」

1月28日(土)15:00-16:00

3号館 201号教室

民主国家の日本では、人口の1割に満たない沖縄県民の意向が多数を占めることは難しい。選挙での勝者が、全体の意思を反映するという擬制に基づくのが基本であり、民主国家の主体としての日本国民が掲げる 正義です。他方で、同じく選挙で、基地反対という多数の民意を受け入れるべきだと考える人々も、それを正義だと考えています。このように正義と正義が対立する場合、そして、一方が非力な弱者や少数派の場合、対立を解消するために、どのような解決策が有効なのでしょうか。本セッションでは、このような点を考えていきます。

​グラフィックレコーダー:山岸あゆみ(イラストレーター)

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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​ファシリテーター

仲本 和

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冒頭問題提起

上杉 勇司

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冒頭問題提起

梅森 直之

​第二部 対話型ワークショップ 
第3セッション「世界の平和はどうすれば守られるのか」

1月28日(土)16:00-17:00

3号館 201号教室

日本の平和を考えるうえで、日米同盟を避けて通ることはできません。米中の緊張が高まり、日本の安全保障に深刻な影響を及ぼす事態が懸念されます。日米同盟の要石として沖縄県が位置づけられ、米軍基地が沖縄県内に置かれています。したがって、日本の平和は沖縄の負担の上に成り立っていると言えるでしょう。日本の防衛力を強化し、米軍との連携を強化することが日本の安全を高めるのでしょうか。日本の安全が高まることは、沖縄県民にとっても安全が高まることになるのでしょうか。中国の軍事的な台頭を前に、沖縄県民を含む日本国民の安全を保障するために、軍事力のみで対峙し続けることができますか。力の均衡のみならず、中国との和解は世界に平和をもたらすのでしょうか。本セッションではこのような点を考えていきます。

​グラフィックレコーダー:山岸あゆみ(イラストレーター)

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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​ファシリテーター

仲本 和

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冒頭問題提起

上杉 勇司

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冒頭問題提起

浅野 豊美

​第二部 対話型ワークショップ 
4セッション「どうすれば争いを止められるのか<全体ふりかえり>」

1月28日(土)17:00-18:00

3号館 201号教室

第一部の対話型座談会で問題提起した、争いとは何か、それは暴力で解決できるのか、争いの「正義」とは何か、世界の平和はどうすれば守られるのか、市民として国民として私たちはどのような役割を果たせるのか、 の4点について、一人で考えた当初の自分の意見が、ワークショップを通じて仲間と考え合った結果、どのように変化したのか(深まったのか、広がったのか)をふりかえります。本セッションでは、対話を重ねることで生まれる創発の醍醐味を共有します。

​グラフィックレコーダー:山岸あゆみ(イラストレーター)

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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メンター

梅森 直之

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​ファシリテーター

仲本 和

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メンター

小山 淑子

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メンター

浅野 豊美

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メンター

上杉 勇司

​ネットワークのためのレセプション

1月28日(土)18:00-20:00

とりいち(早稲田店)

​大学近くのレストランで登壇者・参加者の親睦会を行います。

DAY 2

​第三部 対話スキルトレーニング 
第5セッション「私たちが争いを避けるために」

1月29日(日)10:00-12:00 (9:40開場)

3号館 201号教室

私たちが紛争を避け、和解を導くために、1)「正しい」「正しくない」で争わない、2) 勝利ではなく満足を追求する、3) 思い込みを捨てる、4) AかBかの二者択一で考えない、5) 自分の心の動きや社会的心理を観察する、6) 相手の主張や相手の正義に耳を傾ける、の6つの心得について、スキルを鍛えていきましょう。

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ファシリテーター

狩俣 日姫

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​ファシリテーター

仲本 和

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ファシリテーター

上杉 勇司

​ネットワークのためのランチ

1月29日(日)12:30-14:00

Good Morning Cafe

​大学近くのレストランで登壇者・参加者の親睦会を行います。

新刊案内

どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学

2022年2月、突然、ロシアがウクライナに侵攻しました。そして、今もまだ、解決の糸口は見つかっていません。ニュースを見た世界中の人は、きっとこう考えたのではないでしょうか。


なぜ、世界では争いが起きてしまうのか? どうすれば、争いを止められるのか? 


このテーマを「紛争解決学」の視点からわかりやすく解説します。「紛争解決学」とは、暴力による対立をどのように回避するかという問題に向き合う研究分野。そのアプローチは国際問題を解決するだけにとどまらず、個人の生き方や社会における生き残り方にも多くのヒントを与えてくれます。

「テロの暴力とテロをなくす暴力はどう違う?」
「どうして宗教がからむ争いはなかなか解決しないのか?」
「報復(しかえし)は本当に有効なの?」

・・・・・などなど、国と国、集団と集団が争うしくみがわかれば、世界のニュースが理解できるだけでなく、人間関係を円滑にするための手がかりも見つかるでしょう。

どうすれば争いを止められるのか 17歳からの紛争解決学.jpg

上杉 勇司

WAVE出版

2022年12月刊行

定価 1,650円(税込)

​ワークショップ当日に書籍の販売も行います。

​参加事前登録(無料*)

*​レセプション・ランチに関しては、別途参加費が必要です

​座談会のグラフィックレコーディング

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